ヤーコプ・ファン・ロイスダールは1628年または1629年にハールレムで生まれ、1682年にアムステルダムで亡くなった。父イサークも絵を描き、叔父サロモン・ファン・ロイスダールは風景画家だった。若い頃から風景画に取り組み、1646年の年記を持つ作品が残る。人物よりも、木、水、土地、雲が作る場所の広がりを主役にした。
1650年頃にはドイツ国境に近いベントハイムを訪れ、城を何度も描いた。実際に見た建物や地形を手掛かりにしつつ、画面では丘の高さや木の配置を組み直す。《ベントハイム城》と《ユダヤ人墓地》では、建物を風景の中に置き、人が残したものと自然の長い時間を重ねた。
森の小川や滝も繰り返し描いた。木の幹、岩、水の泡を近くに置く絵では、人は小さな存在になる。画家は1650年代半ば頃にアムステルダムへ移り、北欧風景を描いたアラールト・ファン・エーフェルディンゲンの作品からも刺激を受けたとメトロポリタン美術館は説明する。すべてを実景と見なさず、異なる経験から作られた風景としても見たい。
一方で《漂白場のあるハールレム遠望》《ウェイク・バイ・ドゥールステーデの風車》《小麦畑》には、町、農地、産業と結びついたオランダの土地がある。低い地平線の上を占める雲は、地面の明暗や人の仕事に関わる。似た題名の風景画が多いため、同じ場所を描いていても所蔵館と画面を照らして見分けたい。
このページでは15作品を、初期の砂丘と村の風景から、森、冬景色、穀物畑、風車、晩年の庭園まで並べた。本人と確実に分かる肖像画像を確認できなかったため、代表画像には《ウェイク・バイ・ドゥールステーデの風車》を使う。画家の顔として示すものではない。空や水だけでなく、小さな道や人物が眺めをどう支えるかにも注目してほしい。
ハールレム近郊の漂白場を描いた風景では、白い布と大きな雲が土地の仕事を伝える。
出典:アムステルダム国立美術館 画家紹介 / ワシントン・ナショナル・ギャラリー 画家と《森の風景》 / アイルランド国立美術館《ベントハイム城》 / メトロポリタン美術館《森の小川》(2026-09-26 確認)
生年は1628年または1629年。代表画像は本人の肖像ではない。
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