1846年
29歳頃

月光のコンスタンティノープル

画家 イヴァン・アイヴァゾフスキー →
Вид Константинополя при лунном освещении / ロシア美術館(サンクトペテルブルク)
橙色に光る空と水面を背景に、コンスタンティノープルのドームと尖塔せんとうが右側に立つ。

何が描かれているか

橙色に光る空と水面を背景に、コンスタンティノープルのドームと尖塔が右側に立つ。海には帆船や小舟が行き交い、手前にも人々の姿がある。題名は「月光」だが、絵は夜の暗さだけでなく水面を走る強い光を見せる。建物の細部より先に、空から海へ落ちる光の道を追うと、都市全体がその周りに組み立てられている。

作品の見どころ

画面の右に集まる建築と、左へ開く海が釣り合う。明るい円盤の周辺は濃い赤から黄へ変わり、海にも同じ色が細く揺れる。暗い舟の輪郭りんかくがあることで、光はさらに強く感じられる。海辺の都市を建物の記録としてだけ描くのではなく、夜の色と船の動きで見せる構図こうずだ。奥の船と近くの舟を比べると、港の深さも読み取れる。

制作背景

ロシア美術館は1846年の油彩ゆさい画とし、制作を同年1月に始め、3月中旬までに完成したと記す。5月には故郷フェオドシヤで公開された。同館は以前の持ち主について推定を示すが、確定事項として扱わない。画家がトルコを訪れた経験は、単一の現場をそのまま写すより、記憶を光と都市の眺めに作り直すための材料になった。

作品情報

材質・技法
キャンバスに油彩
所蔵
ロシア美術館(サンクトペテルブルク)

出典・画像について

出典:所蔵館 作品資料(2026-09-27 確認)
画像:Ivan Aivazovsky《月光のコンスタンティノープル》/Wikimedia Commons / Public domain
Commonsはパブリックドメインと表示。二次元複製の扱いには法域による留保がある。
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