1887年
51歳頃

アンフィッサの女たち

画家 ローレンス・アルマ=タデマ
The Women of Amphissa / クラーク美術館
敵対する町の女性たちが旅の信女を守った物語を、朝の市場の助け合いとして描く。

何が描かれているか

異国の町の市場で眠りから覚めたディオニュソスの信女たちを、地元の女性が食べ物で助ける。
石床の寝具や散った衣、果物と籠が、祭りの後の朝を感じさせる。
眠りから覚めた信女たちの乱れた髪、豹皮、タンバリンに対し、町の女性たちは籠と食べ物を持って近づく。画面は二つの集団を分けながら、差し出す手と受け取る視線で結び、祭りの熱狂の後に訪れた静かな朝を描く。

作品の見どころ

大勢の女性を二つの集団に分けながら、差し出される食べ物と視線で結びつける。
白い大理石だけでなく、冷えた朝の青い影や眠そうな動作を丁寧に描く。
画面左の疲れた体と右の働く手を比べると、助ける側と助けられる側が衣装や姿勢で区別される。それでも差し出される食べ物が両者を結び、敵対する都市という背景より人間的な保護を前へ出す。

制作背景

1887年制作。敵対関係にある土地へ迷い込んだ信女を、アンフィッサの女性たちが守ったという古代の逸話いつわに基づく。
戦争や英雄ではなく、女性同士の保護と日常の助けを古代史の中心に置く。
古代の著述家プルタルコスが伝える逸話では、戦争で敵対する土地へ迷い込んだディオニュソスの信女を、アンフィッサの女性たちが守り、食事を与えて安全に送り出した。英雄の戦闘ではなく、女性同士の保護と日常的な助けを歴史画の中心に置く。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
クラーク美術館
位置づけ
目録番号 1978.12

出典・画像について

画像:Lawrence Alma-Tademaアンフィッサの女たち》/アンフィッサの女たち — Lawrence Alma-Tadema / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-13 確認)
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