15世紀(制作年不詳)
不詳

柱に縛られたキリスト

画家 アントネッロ・ダ・メッシーナ →
Le Christ à la colonne / ルーヴル美術館(パリ)
顔がすぐ近くまで迫ります。柱や縄はわずかに見えるだけで、上を向く目と開いた口から場面を知る絵です。

何が描かれているか

茨の冠をかぶったキリストが顔を上げ、口を開いています。首には縄が掛かり、左端に柱の一部が見えます。全身も、苦しめる人々も描かれません。目や唇、乱れた髪を近くに置くことで、一人の苦痛から目をそらしにくい構図こうずになっています。

作品の見どころ

髪の細い線と涙の光に対し、首や肩は大きな面として描かれています。細部へ近づいた後、少し離れて頭全体の向きを見ると、表情だけでなく体の動きにも気づきます。ピアチェンツァの《この人を見よ》と比べれば、余白を減らすことで生まれる近さの違いが分かります。

制作背景

ルーヴルの目録が記す大きさは、高さ30センチ、幅21センチです。この小さな板の中に、顔が大きく迫る距離を作っています。年代は同館が「15世紀」と広く記載しているため、確かな制作年には絞りません。目や涙の細部と、顔全体の向きの両方から、その近さを見てみてください。

作品情報

材質・技法
ポプラ材の板に描画
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
RF 1992 10

出典・画像について

画像:Antonello da Messina《柱に縛られたキリスト》/柱に縛られたキリスト — Antonello da Messina / Wikimedia Commons / 忠実な二次元複製 / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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