1475年
40代半ば頃

男の肖像(通称「コンドッティエーレ」)

画家 アントネッロ・ダ・メッシーナ →
Portrait d’homme, dit Le Condottiere / ルーヴル美術館(パリ)
強い眼差しから「傭兵隊長」と呼ばれてきた肖像。ただし、その呼び名が職業の証明になるわけではありません。

何が描かれているか

短く揃えた髪の男性が、体を斜めにしてこちらを見ています。黒い服と背景がつながり、白い襟と明るい顔が浮かびます。顎の線や口の輪郭りんかくははっきりしていますが、顔には細かな明暗の移り変わりもあり、硬い彫刻とは違う生身の柔らかさがあります。

作品の見どころ

目の強さだけでなく、口を閉じた形と、頬から顎へ下る影を見てみてください。表情を大きく動かさずに、一人の存在を印象づけています。下の欄干に貼られた紙片は署名札です。絵の中の紙でありながら、現実にそこへ貼られたもののように見える仕掛けでもあります。

制作背景

署名札には1475年の年記があります。ルーヴルの目録は、ジョルジョ・コルネールではないかという説を疑問符付きで載せていますが、確定はしていません。「コンドッティエーレ」は通称として残し、実在の傭兵隊長を描いた史料としては扱わないことにします。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・ポプラ材の板
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
MI 693

出典・画像について

画像:Antonello da Messina《男の肖像(通称「コンドッティエーレ」)》/男の肖像(通称「コンドッティエーレ」) — Antonello da Messina / Wikimedia Commons / 忠実な二次元複製 / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
下部の欄干と署名札を含む全景。900×1093pxの原画像を拡大せず使用。
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