1476〜1479年頃
40代後半頃

天使に支えられる死せるキリスト

画家 アントネッロ・ダ・メッシーナ →
The Dead Christ supported by an Angel / プラド美術館(マドリード)
死せるキリストの体を、小さな天使が支えています。傷だけでなく、支える腕や後ろへ落ちる頭に重さが現れます。

何が描かれているか

キリストは頭を後ろへ倒し、目を閉じ、口を少し開けています。背後の天使は涙を流し、布を使いながらその体を支えています。脇の傷からは血が流れ、手前には骨が見えます。遠くの明るい風景と、近くの二人の痛みが並び合っています。

作品の見どころ

天使の顔と、キリストの落ちる頭を見比べてみてください。生きて支える側と、力を失った体の違いが際立ちます。研究者フリードバーグは、この絵を見る時、技法を分析する前から、顔や身体の動きに感情を引き込まれることを論じています。これは作品の働きについての一つの解釈です。

制作背景

制作年には幅があり、フリードバーグは1476〜1479年、メッシーナへ帰郷後とする見方を採っています。ヴェネツィアで描いたとする説にも触れます。微細な涙と、量感のある大きな体が一つになるところに、細密さだけでは語れない画家の力が現れます。

作品情報

所蔵
プラド美術館(マドリード)

出典・画像について

画像:Antonello da Messina《天使に支えられる死せるキリスト》/天使に支えられる死せるキリスト — Antonello da Messina / Wikimedia Commons / 忠実な二次元複製 / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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