ユディトと侍女(デトロイト版)
画家 アルテミジア・ジェンティレスキ →Judith and Her Maidservant with the Head of Holofernes / デトロイト美術館
ユディトと侍女が、逃げる前に物音へ耳を澄ます。
何が描かれているか
ユディトと侍女は、敵将ホロフェルネスを倒した後で立ち止まる。侍女は首を布袋へ収め、ユディトは剣を持ちながら振り返る。そばの小さな炎が二人を照らし、背後はほとんど見えない。敵の天幕を出るにはまだ危険があると感じられる。ピッティ宮殿の《ユディトと侍女》と同じ場面だが、こちらは光源と影によって、誰かが近づくかもしれない瞬間を強めている。
作品の見どころ
灯りはユディトの顔と手、侍女の白い頭巾を照らす一方、首や袋は影に入り、画面の全部を見せない。ユディトの片手は燭台のそばへ伸び、反対の手には剣が残る。二人が同じ方向に体を向けていないため、目と耳が別々の場所を警戒するように見える。暗さをただの背景にせず、これから起こることを想像させる空間に変えたところが見どころである。
制作背景
デトロイト美術館は1623~1625年頃、収蔵番号52.253として紹介する。アルテミジアはユディトを何度も描いたが、首を斬る瞬間と、逃走を準備するその後では、物語の緊張が違う。彼女の絵を一つの有名な場面だけで知ると、このような光と沈黙の表現を見落とす。同主題の別版と並べて見たい。
出典・画像について
画像:Artemisia Gentileschi《ユディトと侍女(デトロイト版)》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
CommonsのPublic Domain Mark / PD-Art表示に基づく忠実な複製。複製写真と所蔵館規程の法域による扱いには差があり得る。
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アルテミジア・ジェンティレスキ 女性画家が生きたナポリ
川合真木子 著 / 晃洋書房
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