1615~1619年頃
25歳頃

ユディトと侍女(ピッティ宮殿版)

画家 アルテミジア・ジェンティレスキ →
Judith and Her Maidservant / ピッティ宮殿パラティーナ美術館
敵将を倒した直後、立ち去る前の緊張を描く。

何が描かれているか

ユディトは剣を肩に掛け、侍女はホロフェルネスの首を入れた籠を持つ。二人は仕事を終えてもまだ安全ではない。ユディトは身を返し、侍女も物音に気づいたように顔を向ける。旧約聖書に由来する物語の、斬る瞬間ではなく、その後を選んだ場面である。籠の中を大きく見せず、二人が逃げる支度をする動きへ目を向けさせる。

作品の見どころ

ユディトの華やかな衣装と白い袖そでは暗い背景に映え、肩に掛けた剣が斜めの線を作る。侍女の体はユディトの横から画面の手前へ重なり、二人が同じ空間で動いていると分かる。表情を見比べると、勇ましさだけではない警戒がある。別の版であるデトロイト美術館の《ユディトと侍女》では、光源と動きを変えて同じ緊張を表している。

制作背景

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの展覧会資料はこの作品を1615~1617年頃とし、Commonsの作品記録には1618~1619年という幅もある。年代は一つに固定せず、フィレンツェ時代の作品として扱う。所蔵はピッティ宮殿のパラティーナ美術館、収蔵番号398。同じ画家の《首を斬るユディト》と違う場面であり、単なる複製ふくせいではない。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ピッティ宮殿パラティーナ美術館(398)

出典・画像について

画像:Artemisia Gentileschi《ユディトと侍女(ピッティ宮殿版)》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-09-26 確認)
CommonsのPublic Domain Mark / PD-Art表示に基づく忠実な複製。複製写真と所蔵館規程の法域による扱いには差があり得る。
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