ユディトと侍女(オスロ版)
画家 アルテミジア・ジェンティレスキ →Judith and her Maidservant with the Head of Holofernes / ノルウェー国立美術館(DNB財団から寄託)
首を運ぶ侍女と剣を持つユディト。同じ方向を見る二人が、脱出の直前の緊張を伝える。
何が描かれているか
故郷を脅かす敵将ホロフェルネスを倒したユディトが、侍女と並んで立つ。剣は肩の近くに置かれ、敵将の首は侍女が抱える籠の中にある。二人とも画面の右側へ顔を向けている。
首を斬る動作を見せたナポリ版やウフィツィ版とは異なり、行動を終えた二人に目が向く。物音を確かめているような姿勢から、まだ安全な場所へ帰れていない緊張が感じられる。
作品の見どころ
ユディトの金色の衣と侍女の白い袖が、暗い背景から浮かび上がる。顔の向きはそろうが、剣を握る手と籠を抱える手は違う役目を持つ。協力する二人の関係を、持ち物から追ってみたい。
首そのものは籠と布に囲まれ、画面の低い位置に置かれている。横長の構図では二人の肩と腕のつながりがよく見える。横へ向く視線が、絵の外にも出来事が続くような印象を生む。
制作背景
館は制作を1639年または1640年、場所をロンドンと記録する。取得発表では、剣に見える署名と細かな布地が作者や制作地を判断する手掛かりになったと説明している。
2022年にDNB財団が取得し、ノルウェー国立美術館へ寄託した作品だ。同館にある父オラツィオの同主題作とは別の絵であり、作者、年代、作品番号を区別して見たい。
出典・画像について
画像:Artemisia Gentileschi《ユディトと侍女(オスロ版)》/Børre Høstland / Nasjonalmuseet / Sparebankstiftelsen DNB
個別写真CC BY 4.0。撮影者とNasjonalmuseetを表示。原作品の権利と写真の条件を区別。 原作品の全景・四辺・摩耗を保ち縮小。
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