胸に手を当てて上を見つめる女性。館がアルテミジアへの帰属として扱う、静かな聖人像。
何が描かれているか
マグダラのマリアが胸に手を当て、左上へ顔を向ける。白い衣の袖は大きくふくらみ、黄色い布が膝の上に広がる。横長の画面を女性の上半身と衣服が占めている。
左下の赤いクッションの近くには、真珠の飾りが置かれている。人物の視線はそれらから離れ、画面の外へ向かう。悔い改めという題名と合わせると、心を神へ向ける姿として眺められる。
作品の見どころ
胸元に寄せた手と、反対側へ伸ばした腕を見比べたい。顔、肩、両腕が違う方向を向くため、静かな場面にも動きがある。首を傾けた姿が、上向きの視線を強調する。
白、黄、青の布は、暗い背景の中でそれぞれ違った明るさを持つ。顔だけを見る時と、衣服を含む全体を見る時では、人物の重さや広がりの感じ方が変わる。身ぶりと布の流れを一緒に追ってみよう。
制作背景
館の現行記録は制作を1640年より後とし、作者をアルテミジアに「帰属」と記す。確実な本人作と同じ強さで断定せず、判断に留保のある作品として扱う必要がある。
同じ記録では、リベーラやオノフリオ・パルンボへの旧来の帰属を誤りとして挙げる。1866年に収蔵された絵であり、聖人の表現に加えて、作者を見定めてきた経緯にも目を向けたい。
作品情報
所蔵・作品番号
ノルウェー国立美術館、NG.M.00236
出典・画像について
画像:Artemisia Gentileschi(帰属)《悔い改めるマグダラのマリア(帰属作品)》/Børre Høstland / Frode Larsen / Nasjonalmuseet
個別写真CC BY 4.0。撮影者とNasjonalmuseetを表示。原作品の権利と写真の条件を区別。 原作品の全景・四辺・摩耗を保ち縮小。
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