何が描かれているか
スザンナは石の縁に腰を掛け、片手で体を支えながらもう一方の腕を上げる。白い薄布が胸や膝に掛かり、伸ばした脚は右下へ向かう。欄干の向こうから二人の長老が近づく。
長老の一人は口元に指を当て、女性の顔の近くへ身を寄せる。横長の画面では、三人の間を石の欄干が横切っている。女性の手と二人の視線を追うと、対立する関係が見えてくる。
作品の見どころ
白い薄布と、長老の厚い青や黄褐色の衣を見比べたい。布の重さや透け方の違いが、人物の体の位置を伝える。女性の長い脚と立ち上がる腕が、画面の斜めの流れをつくる。
館の解説は、スザンナの姿をヴェネツィアにある古代のガラティア人の彫刻群と結び付ける。聖書の物語を、古代彫刻を参照した人体の姿で組み立て直した作品として眺められる。
制作背景
制作は1652年で、1610年の初期作から42年後にあたる。晩年にも同じ主題へ戻ったことが分かる。現在はボローニャ国立絵画館が所蔵し、作品番号はINV 6320である。
研究者モデスティは、1653年の支払記録をこの絵に結び付け、協力者オノフリオ・パルンボの関与を論じている。その同定には研究上の判断が含まれ、誰がどの部分を描いたかまでは断定しない。
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