フラーリの三連祭壇画
画家 ジョヴァンニ・ベッリーニ →Trittico dei Frari / サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂(ヴェネツィア)
三つに分かれた板絵なのに、光と床はつながって見えます。柱のある木枠まで含めると、聖母子と聖人のいる小さな建築が立ち上がります。
何が描かれているか
中央の板には玉座の聖母子と二人の奏楽天使、左右の板には二人ずつの聖人が描かれています。金色の木枠が三つの部分を区切り、柱とアーチを備えた一つの建築のような姿をつくっています。
作品の見どころ
左右の人物の足元から、中央の玉座へ目を動かしてみます。板は分かれていても、床の奥行きや光の方向が場をつないでいます。枠が絵を仕切る働きと、同じ空間へ招く働きを、同時に持っていることが分かります。
制作背景
1488年にフラーリ聖堂のために制作され、同聖堂に伝わる作品です。聖堂の公式ガイドも、彫刻と象眼を施した木枠とともにこの三連画を紹介しています。人物の描かれた三枚だけでなく、枠を含む全体を見ることで、祭壇画の工夫が伝わります。
作品情報
所蔵
サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂(ヴェネツィア)
出典・画像について
画像:Giovanni Bellini《フラーリの三連祭壇画》/フラーリの三連祭壇画 — Giovanni Bellini; Photo: Didier Descouens / CC BY-SA 4.0
配布全景を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。 写真はCC BY-SA 4.0です。 進行中の修復以前の配布写真です。
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