聖母戴冠(ペーザロの祭壇画)
画家 ジョヴァンニ・ベッリーニ →Incoronazione della Vergine (Pala di Pesaro) / ペーザロ市立美術館
玉座の背の開口部が、もう一枚の小さな風景画のようです。大きな戴冠の場面だけでなく、下に並ぶ小さな物語まで含めて眺めたい祭壇画です。
何が描かれているか
中央でキリストがマリアに冠を授け、聖パウロ、聖ペテロ、聖ヒエロニムス、聖フランチェスコが立ち会います。足元には模様のある石の床。その下の小さな板絵には、聖人たちにまつわる物語が連なっています。
作品の見どころ
玉座の背には四角い開口部があり、その向こうに丘と城塞が見えます。人物を囲う豪華な建築の中に、遠くへ目が抜ける場所があるのです。中央の静かな儀式と、下段で人々が動く小さな場面を行き来すると、一つの祭壇画の中でも時間の流れが違って感じられます。
制作背景
ペーザロのサン・フランチェスコ聖堂の主祭壇のために制作されました。もとはさらに上に、亡くなったキリストを描く板がありましたが、その頂部は現在ヴァチカン美術館にあります。ここで見る祭壇画は、かつての構成の大部分を伝える姿です。
作品情報
掲載画像
頂部を含む構成図版。頂部の原画はヴァチカン美術館に分蔵。
出典・画像について
画像:Giovanni Bellini《聖母戴冠(ペーザロの祭壇画)》/聖母戴冠(ペーザロの祭壇画) — Giovanni Bellini; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布全景を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。 頂部を含む構成図版です。頂部の原画はヴァチカン美術館に分蔵されています。
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