1460年頃/1465〜1470年
年齢不詳

ピエタ

画家 ジョヴァンニ・ベッリーニ →
Pietà / ブレラ絵画館(ミラノ)
マリアの顔が、亡くなった息子の顔に触れるほど近づいています。石の手すりの向こうの出来事なのに、支える手と体の重さがすぐそばに感じられます。

何が描かれているか

亡くなったキリストを、左のマリアと右の聖ヨハネが支えています。マリアは息子へ顔を寄せ、ヨハネは口を開いて横を向いています。三人の上半身が絵の手前いっぱいに集まり、背景の風景は細い隙間にのぞきます。

作品の見どころ

目がとまるのは、傷のあるキリストの手と、それを支える人たちの手です。体を包む腕の形をたどると、亡くなった人の重みと、離れがたい近さが伝わってきます。大きな身振りよりも、触れ合う距離が悲しみを語ります。

制作背景

手前の石には、この絵が涙を誘うことをうたう銘文があります。ブレラ絵画館は、マンテーニャを思わせる鋭い輪郭りんかくを残しながら、自然な光と人間の悲しみに重心を移した作品と説明しています。後のやわらかな聖母像へ向かう変化が、ここにも見えます。

作品情報

材質・技法
テンペラ、板
所蔵
ブレラ絵画館(ミラノ)
目録番号
228
年代の異同
館の諸元は1460年頃、同ページの解説本文は1465〜1470年。

出典・画像について

出典:ブレラ絵画館(ミラノ) 作品解説(2026-10-16 確認)
画像:Giovanni Bellini《ピエタ》/ピエタ — Giovanni Bellini; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
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