キリストの神殿奉献
画家 ジョヴァンニ・ベッリーニ →Presentation of Jesus in the Temple / クエリーニ・スタンパーリア財団(ヴェネツィア)
包まれた赤ん坊を囲む顔が、暗がりから浮かびます。マンテーニャの同じ主題を思い出しながら見ると、人物の間の空気と色の違いが見えてきます。
何が描かれているか
幼いキリストを抱くマリアと、受け取ろうとする白ひげの老人が向き合っています。背景は暗く、そこから顔と手、赤ん坊を包む白い布が浮かびます。宗教的な儀式を、大勢の全身像ではなく、すぐ近くの人々の集まりとして描いています。
作品の見どころ
見比べたい相手は、ベルリンにあるマンテーニャの《キリストの神殿奉献》です。幼児を中心にした配置はよく似ていますが、こちらでは両端にも顔が加わり、赤や肌色の微妙な違いが人々をつないでいます。同じ構図から、異なる親密さが生まれています。
制作背景
この絵も長くマンテーニャ作と考えられ、1916年にベッリーニへ帰属が改められました。周囲の人物を画家の家族とする説もありますが、誰なのかは確定していません。顔つきの違いを楽しみつつ、家族写真のように人物を決めつけずに見る余地が残ります。
作品情報
所蔵
クエリーニ・スタンパーリア財団(ヴェネツィア)
出典・画像について
画像:Giovanni Bellini《キリストの神殿奉献》/キリストの神殿奉献 — Giovanni Bellini; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布全景を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
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