1515年
年齢不詳

鏡の前の若い女

画家 ジョヴァンニ・ベッリーニ →
Young Woman at Her Toilette / 美術史美術館(ウィーン)
女性が手にする鏡と、壁に掛かったもう一つの鏡。正面に座る人の後ろ姿まで一度に見せる、ベッリーニ晩年の小さな仕掛けです。

何が描かれているか

若い女性が、敷物を掛けた腰掛けに座って手鏡を持っています。背後の壁にも鏡があり、そこには頭の後ろ側が映ります。左の窓の向こうには、空と水辺の風景が広がっています。

作品の見どころ

私たちは同じ場所に立ったまま、女性の顔と後頭部を見ることができます。肌や布の質感だけでなく、見る角度まで一枚の絵が組み合わせているのです。室内の色と窓の外の色も響き合い、近い体と遠い風景が穏やかにつながります。

制作背景

1515年、死の前年の作品です。宗教画を多く描いたベッリーニにとって、この裸婦像は珍しい主題でした。美術史美術館は、二つの鏡の工夫や署名の言い回しから、絵画の美しさと創造する力を示す作品と解釈しています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、板
所蔵
美術史美術館(ウィーン)
目録番号
GG 97

出典・画像について

画像:Giovanni Bellini《鏡の前の若い女》/鏡の前の若い女 — Giovanni Bellini; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
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