1825年
67〜68歳頃

『ヨブ記』朝の星々が共に歌ったとき

画家 ウィリアム・ブレイク →
When the Morning Stars Sang Together / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
天の歌声、創造する神、地上の人々が三段に並ぶ。

何が描かれているか

上には両腕を上げた四人の天上の人物、中央には腕を広げるひげの長い神、下にはひざまずくヨブたちが並ぶ。天の人々の足元には星が置かれ、中央の雲は大きな曲線で左右へ流れる。三つの段がはっきり分かれる一方、腕や雲の動きは互いに響き合う。下から上へ目を移すと、地上から天の広がりへ視線が導かれる。

作品の見どころ

上の四人は似た姿勢でも、顔の向きや腕の曲がり方が少しずつ違う。中央の神の横へ伸びる腕は、その繰り返しを一度大きく受け止める。下の人々は小さく集まり、上を仰ぐ。平行に並ぶ体と、渦うずを巻く雲を比べると、整った配置の中にも動きがある。線の濃い夜空と白く残る体の差が、天の人物を浮かび上がらせている。

制作背景

『ヨブ記』挿さ絵の第14図で、朝の星々が共に歌ったという創造の場面を表す。掲載するナショナル・ギャラリーの版画はんがは1825年の第1ステートで、後の刷りに見られる外側の銘文や縁飾りはまだない。版が仕上がる前の段階を示す一枚なので、完成版と同じ紙面だと考えず、まず中心の人物と雲の構成を集中して見ることができる。

作品情報

材質・技法
厚い紙にエングレーヴィング(第1ステート)
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
1943.3.1701
連作
『ヨブ記』第14図、初期の試し刷り

出典・画像について

画像:ウィリアム・ブレイク《『ヨブ記』朝の星々が共に歌ったとき》/Courtesy National Gallery of Art, Washington
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-28 確認)
所蔵館の公開画像(CC0)。 作品外の撮影台・台紙を透過。原紙・絵・文字は保持。
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