1794年(原版制作)
原版制作時 36〜37歳頃

『ユリゼンの第一の書』標題ページ

画家 ウィリアム・ブレイク →
The First Book of Urizen, Title Page (Plate 1) / イェール英国美術センター
開かれた本と白髪の人物が、文字を囲む植物の下に座る。

何が描かれているか

白い髪と長いひげを持つ人物が、足元の本へ両手を伸ばしている。背後は暗いくぼみのように丸くなり、上には大きな題名が置かれる。文字の上を越えて、長い葉や茎が弧を描いている。老人の丸い姿勢と、外側へ伸びる植物を比べると、狭い場所へ集まる動きと、そこから広がる動きが同時に見えてくる。

作品の見どころ

顔は下を向き、視線は目の前の本に限られている。左右へ開いた紙面と両腕は横に広がるが、人物自身は前へ縮こまる。文字が細い曲線で飾られるのに対し、下の暗い色は体を重く囲む。名前の意味を知る前でも、頭、肩、手、本の位置を順に見れば、書くことや考えることが、この人物の行動の中心だと分かる。

制作背景

1794年に原版を制作した彩飾本の標題ページで、掲載本はイェール英国美術センターの所蔵である。ユリゼンはブレイクが創造した神話的人物で、ビクトリア国立美術館は理性や法を与える存在と説明している。聖書に似た語り方を使う独自の詩の世界を、本の題名、印刷された人物、水彩の色が一体となって紹介するページである。

作品情報

材質・技法
彩色刷りのレリーフ・エッチングに水彩
所蔵
イェール英国美術センター
目録番号
B1978.43.1419

出典・画像について

画像:ウィリアム・ブレイク《『ユリゼンの第一の書』標題ページ》/Yale Center for British Art
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-28 確認)
所蔵館の公開画像(CC0)。
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