『ユリゼンの第一の書』標題ページ
画家 ウィリアム・ブレイク →The First Book of Urizen, Title Page (Plate 1) / イェール英国美術センター
開かれた本と白髪の人物が、文字を囲む植物の下に座る。
何が描かれているか
白い髪と長いひげを持つ人物が、足元の本へ両手を伸ばしている。背後は暗いくぼみのように丸くなり、上には大きな題名が置かれる。文字の上を越えて、長い葉や茎が弧を描いている。老人の丸い姿勢と、外側へ伸びる植物を比べると、狭い場所へ集まる動きと、そこから広がる動きが同時に見えてくる。
作品の見どころ
顔は下を向き、視線は目の前の本に限られている。左右へ開いた紙面と両腕は横に広がるが、人物自身は前へ縮こまる。文字が細い曲線で飾られるのに対し、下の暗い色は体を重く囲む。名前の意味を知る前でも、頭、肩、手、本の位置を順に見れば、書くことや考えることが、この人物の行動の中心だと分かる。
制作背景
1794年に原版を制作した彩飾本の標題ページで、掲載本はイェール英国美術センターの所蔵である。ユリゼンはブレイクが創造した神話的人物で、ビクトリア国立美術館は理性や法を与える存在と説明している。聖書に似た語り方を使う独自の詩の世界を、本の題名、印刷された人物、水彩の色が一体となって紹介するページである。
出典・画像について
画像:ウィリアム・ブレイク《『ユリゼンの第一の書』標題ページ》/Yale Center for British Art
所蔵館の公開画像(CC0)。
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