小舟が静かな水を渡り、岩と糸杉に囲まれた島へ向かう。
何が描かれているか
小舟が静かな水を渡り、岩と糸杉に囲まれた島へ向かう。舟には白い姿が立ち、その前に棺を思わせる形が置かれる。島の岸には暗い入口があり、舟が今からそこへ着くように見える。何の儀式が行われるかを画面は説明しないため、見る人は光のない木立を前に考えを止める。
作品の見どころ
横長の画面で島は大きく、左右の白い岩が中央の黒い木を囲む。明るい空と淡い水の間で、糸杉は深い色の柱のように立つ。舟を見つけてから岩壁へ視線を上げると、人が入るには島がどれほど大きいかが分かる。音も風も少ないような静けさが、題名の印象を強める。入口の暗さと手前の淡い水面を比べたい。
制作背景
ベルリン旧国立美術館は1883年の第三版と記録し、美術商フリッツ・グルリットの依頼で描かれたと説明する。この版は複製を通して広く知られた。ここにはメトロポリタン美術館所蔵の1880年の第二版も別に掲載している。同じ題名でも、岩の形や光、所蔵先を比べると別々の絵だと分かる。
出典・画像について
画像:Arnold Böcklin《死の島(第3版)》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
Commonsはパブリックドメインと表示。二次元複製の扱いには法域による留保がある。
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