1946〜1947年
78〜79歳頃

花咲くアーモンドの木(1946〜1947年)

画家 ピエール・ボナール →
L’Amandier en fleurs / オルセー美術館(ポンピドゥー・センター寄託)
白い花と青い空、枝の色が響く、晩年のアーモンドの木。

何が描かれているか

一本の木が縦長の画面に大きく描かれ、枝先には白い花が広がっています。青い空、暗い幹、緑や褐色かっしょくの地面が、白い花の明るさを支えます。花を一輪ずつ数えるより、枝の方向と白のまとまりをたどると、木全体の姿が見えてきます。これは1946〜1947年の《花咲くアーモンドの木》で、晩年のボナールの自然への関心を知る一枚です。

作品の見どころ

空の青と花の白の境目を見てみましょう。花の形は硬い輪郭りんかくで揃えられず、短い筆の動きの中で集まったり離れたりします。幹や枝の暗い線はその明るさを区切り、同時に視線を上へ運びます。一部分を大きく見ると色の面に見え、離れると木の形へ戻ります。室内画のような家具や器がなくても、色の関係を行き来して見る楽しみがあります。

制作背景

油彩ゆさいでカンヴァスに描かれ、オルセー美術館の所蔵品としてポンピドゥー・センターへ寄託されています。制作日の逸話いつわは断定せず、所蔵記録の年代で紹介しています。《ミモザのあるアトリエ》と比べると、窓越しの植物と、木を直接大きく見せる画面の違いが分かります。晩年を一つの物語で読むより、白、青、枝の色の響きから見ることができます。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
オルセー美術館(ポンピドゥー・センター寄託)
目録番号
RF 1977 87

出典・画像について

画像:ピエール・ボナール《花咲くアーモンドの木(1946〜1947年)》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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