1892年
24〜25歳頃

格子柄のブラウス

画家 ピエール・ボナール →
Le Corsage à carreaux / オルセー美術館
妹の肖像を、赤い格子、白い卓上、猫の形で組み立てる。

何が描かれているか

赤い格子柄のブラウスを着た女性が座り、膝の上には白と黒の猫がいます。手前の食器や果物、白い卓上が斜めに迫り、顔は静かに下を向いています。モデルは画家の妹アンドレ・テラスで、作曲家クロード・テラスの妻です。家族の親しい姿を描きながら、顔だけを目立たせず、服の柄や猫、食卓の白を画面の中で響き合わせています。

作品の見どころ

1892年の作品で、細長い形は日本の掛け軸を思わせます。オルセー美術館の解説は、卓上を上から、人物を下から見るような複数の視点に注目しています。机と体の角度を比べると、全体が一つの視点で正確に整えられているわけではないと分かります。赤い格子の繰り返しと猫の曲線が、その少し不思議な空間をつないでいます。

制作背景

同館所蔵の油彩ゆさい画です。四面の装飾画《庭の女たち》と比べると、衣服の柄を大きな模様として扱う初期の関心が、身近な家族の肖像にも続いていることが分かります。猫を描いたために可愛らしいだけの絵と見る必要はありません。顔、服、猫、卓上へ順に視線を移すと、どこにも鑑賞の入口があり、人物と室内が一緒に組み立てられているのです。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
オルセー美術館
目録番号
RF 1977 89 / AM 4463

出典・画像について

出典:オルセー美術館 公式作品記録(2026-09-29 確認)
画像:ピエール・ボナール《格子柄のブラウス》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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