庭に面した食堂(1934〜1935年)
画家 ピエール・ボナール →Grande salle à manger sur le jardin / ソロモン・R・グッゲンハイム美術館
室内の卓上と、窓の向こうの青い庭が互いに響く食堂。
何が描かれているか
手前に広い食卓があり、果物の器や花が置かれています。大きな窓の向こうには、青と緑の庭のような景色が広がります。右端には緑の服の女性が小さく現れ、室内の色へ溶け込むように見えます。これは1934〜1935年の《庭に面した食堂》です。似た題名の別作品もありますが、これはグッゲンハイム美術館所蔵の一枚です。
作品の見どころ
窓の縦の枠と、その下の椅子の背を見てみましょう。似た方向の線が内と外をつなぎ、窓の風景は独立した絵のようにも感じられます。一方、卓上の暖かな色と窓の青い色は、画面全体で響き合います。外の景色だけを眺めず、器や花、右端の人物へ視線を戻すと、部屋と庭が互いの色を強く見せていることが分かります。場所と人物の同定は確定していません。
制作背景
カンヴァスに油彩で描かれ、1935年に展覧会へ出品された後、1938年にグッゲンハイム財団が取得しました。メトロポリタン美術館の公式図録も、この所蔵と年代を記載しています。既存の《田舎の食堂》と比べると、庭が見える室内という主題を繰り返しながら、人物の目立ち方や窓の大きさ、卓上の色の働きを変えていることを確かめられます。
出典・画像について
画像:ピエール・ボナール《庭に面した食堂(1934〜1935年)》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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