庭の女たち―肩掛けを着た女性
画家 ピエール・ボナール →Femmes au jardin : Femme à la pèlerine / オルセー美術館
後ろ向きの姿と大きな肩掛けが、細長い装飾面を作る。
何が描かれているか
女性がこちらに背を向け、紫を帯びた大きな肩掛けと帽子を見せています。顔は目立たず、服の広い面が画面の中心になります。上や脇の植物には黄や橙が入り、暗い衣服との色の差が印象を作ります。後ろ姿であっても人物の存在は弱くありません。服の輪郭を上から下までたどると、姿そのものが一つの大きな模様として見えてきます。
作品の見どころ
1891年の《庭の女たち》を構成する四面の一つです。ボナールは初期から、屏風のような室内で使う道具を飾る仕事に関心を寄せていました。この面も、庭を窓の向こうに再現するというより、植物と衣服を縦長の形へ配置した装飾画として見ると理解しやすくなります。人物と背景の色の面が、互いの形を際立たせています。
制作背景
膠を用いたディステンパーでカンヴァスに描かれ、同年のアンデパンダン展に出品されました。四面は現在オルセー美術館に所蔵されています。猫と座る女性や、模様のある服を着た二人と見比べると、この後ろ姿の静かなまとまりが分かります。四面を同じ人物の連続した行動と決めつけず、それぞれの服、向き、植物の組み合わせを比べて楽しめます。
出典・画像について
画像:ピエール・ボナール《庭の女たち―肩掛けを着た女性》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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