1891年
23〜24歳頃

庭の女たち―白い水玉の服の女性

画家 ピエール・ボナール →
Femmes au jardin : Femme à la robe à pois blancs / オルセー美術館
白い水玉の服が、植物と同じように画面を飾る一面。

何が描かれているか

赤みのある服に白い水玉が並び、女性の横顔が上の方に小さく現れます。服の面積が大きいため、初めは人物より模様のまとまりに目が向くかもしれません。周囲の緑や足元の小さな動物も、奥行きを細かく説明する形ではなく、色と輪郭りんかくの組み合わせとして置かれています。服と背景の境目を追うと、人が庭の模様へ溶け込むように見えます。

作品の見どころ

四面からなる1891年の《庭の女たち》の一つで、オルセー美術館に所蔵されています。ボナールが取り組んだのは、独立した絵を額に入れる仕事だけではありません。屏風のように室内で使う装飾にも関心があり、この組物でも細長い面の形が構図こうずを決めています。人物を中央へ整然と立たせず、服の広がりを強く見せる配置が特徴です。

制作背景

技法は膠を用いたディステンパーです。作品は同年のアンデパンダン展に出品されました。猫と座る女性、格子柄の服、肩掛けを着た女性の三面と並べて見ると、人物の姿勢と衣服の柄がそれぞれの面のリズムを作ると分かります。水玉だけを数えるのではなく、赤い服全体がどのくらい画面を占めるかを見ると、装飾としての働きをつかめます。

作品情報

材質・技法
膠を用いたディステンパー、カンヴァス
所蔵
オルセー美術館
目録番号
RF 1984 159

出典・画像について

画像:ピエール・ボナール《庭の女たち―白い水玉の服の女性》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
間違いを見つけたら、教えてください →
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

もっと知りたいボナール 生涯と作品
高橋明也 監修・著/島本英明 著 / 東京美術
ナビ派、日本美術からの影響、室内や庭の主題を、生涯の流れに沿って図版とともに読める初心者向けの一冊です。
楽天ブックスで見る →