けだるい女(ベッドでまどろむ女性)
画家 ピエール・ボナール →Femme assoupie sur un lit (L’Indolente) / オルセー美術館
明るい肌と青い寝具の間で、体の姿勢と部屋の空気を描く。
何が描かれているか
女性が寝具の上に横たわり、片方の脚を折り、腕を胸の前に置いています。肌の明るい色に対して、周囲には青や暗い色が広がります。体の姿勢は単純な直線でなく、膝、肩、肘が折れ曲がり、狭い画面の中で複雑につながっています。題名は《ベッドでまどろむ女性》で、《けだるい女》とも呼ばれます。1899年の、初期の裸体画の一つです。
作品の見どころ
肌と寝具の境目を見ると、体の輪郭が明瞭な部分と、暗い色へ沈む部分があります。寝具も広い水平面として落ち着かず、斜めの線でこちらへ迫ります。人物が深い眠りにあるのか、その直前なのかを一つに決めるより、脚と腕の曲がり方、体を包む色を見てみましょう。静かな場面の中にも、体の重さや緊張を感じられる描き方です。
制作背景
オルセー美術館所蔵の油彩画です。後年の《浴槽》や《浴槽の裸婦》と比べると、私的な場所にいる裸の人物という主題が長く続いたことが分かります。一方、この絵では暗い室内と明るい肌の差が強く、晩年の浴室で水、体、壁の色が混じる画面とは異なります。入浴画だけでボナールの裸体表現を理解せず、初期からの変化を見るための一枚です。
出典・画像について
画像:ピエール・ボナール《けだるい女(ベッドでまどろむ女性)》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。
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