1911年
43〜44歳頃

地中海(三連画)―中央

画家 ピエール・ボナール →
Méditerranée : panneau central / エルミタージュ美術館
大きな木、海、遊ぶ子どもたち。三連画の中心をなす庭。

何が描かれているか

大きな木が縦に伸び、葉の間に青い海と遠い景色が現れます。下では子どもたちが遊び、人物の小さな形が明るい地面に重なっています。1911年の《地中海》三連画の中央の面です。木を先に見ると広い自然が主役に感じられ、下の人物に注目すると身近な庭の時間が見えてきます。その二つが同じ長い画面の中に置かれています。

作品の見どころ

この三連画は、収集家イワン・モロゾフがモスクワの邸宅の階段を飾るために注文しました。依頼は1910年で、各面の間に半円柱が入る設置条件がありました。画面の高さや人物の小ささは、目の前で見る小さな絵だけを想定したものではありません。上方の葉、遠い海、足元の人物へ視線を動かすと、大きな壁面を見渡す感覚が生まれます。

制作背景

油彩ゆさいでカンヴァスに描かれ、1911年のサロン・ドートンヌに出品されました。現在はエルミタージュ美術館所蔵です。左面には建物と女性、右面には女性とオウムが現れます。三面をつなぐ長い物語を決めるより、木の形や地面の色、人物の置かれる高さを比べてみましょう。初期の《庭の女たち》から、庭の装飾画を大きく展開した仕事として見ることができます。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
エルミタージュ美術館
目録番号
ГЭ-9663

出典・画像について

画像:ピエール・ボナール《地中海(三連画)―中央》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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