樹木の下の女性とオウム。縦長の三連画を締めくくる一面。
何が描かれているか
太い木の幹が右側に立ち、下には明るい服の女性と緑のオウムがいます。上部では葉の明暗が広い面を作り、人物は自然の中の小さな存在として置かれています。1911年の《地中海》三連画の右面です。女性の顔だけを探すより、幹の縦線と葉の広がり、服の明るさを順に見ると、樹木と人を一緒にまとめる構図が分かります。
作品の見どころ
三連画を注文したのは、ロシアの収集家イワン・モロゾフです。1910年に、モスクワの邸宅の階段を飾るために依頼しました。三つの面の間には半円柱が入る予定で、ボナールは階段の写真と寸法を参考に構図を考えました。各面が別々でも成立し、離れて設置されてもつながりを感じさせる必要があった作品として眺めることができます。
制作背景
三連画は1911年のサロン・ドートンヌに出品され、現在はエルミタージュ美術館に所蔵されています。中央の子どもたちや左面の女性と白猫と比べると、こちらでは大きな幹と葉の密度が目立ちます。三面の人物を同じように強調せず、自然と人の大きさの関係に注目してみましょう。身近な庭の主題を、建物のための大きな装飾へ発展させた仕事です。
出典・画像について
画像:ピエール・ボナール《地中海(三連画)―右面》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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