窓の外の黄色いミモザと、室内の手すりが交差するアトリエ。
何が描かれているか
窓の向こうに黄色いミモザが広がり、その明るい色が画面の大部分を占めています。室内の手すりや斜めの線が重なり、左下には顔が見えます。植物だけを描いた風景画ではなく、アトリエの中と外を一つに眺める絵です。顔の人物はマルトとする見方がありますが、所蔵館の解説にも留保があり、ここでは一人に断定せず紹介しています。
作品の見どころ
1939年冬にル・カネで着手され、1946年10月まで制作が続いた油彩画です。所蔵記録では、フォンテーヌブローでの加筆も確認できます。窓に映る一瞬の景色をその場で描き終えた作品と考える必要はありません。黄色の広がりに対して、室内の暗い線や小さな顔がどう働くかを見ると、画面の複雑な組み合わせに気づきます。
制作背景
ポンピドゥー・センターの国立近代美術館に所蔵されています。手すりを追うと室内の高さを感じ、窓の葉へ目を移すと色が平らに広がって見えます。空間の奥行きと色の面が同時にある点が見どころです。《庭に面した食堂》や《花咲くアーモンドの木》と比べると、窓、家具、人物がある場面と、木を大きく描く場面で、植物の色の働きが違うことを確かめられます。
出典・画像について
画像:ピエール・ボナール《ミモザのあるアトリエ》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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