1908年
40〜41歳頃

ミシア・ゴデプスカ

画家 ピエール・ボナール →
Misia Godebska / ティッセン=ボルネミッサ国立美術館
ミシアの肖像。衣服、毛皮、室内装飾が豊かに重なる。

何が描かれているか

女性が肘掛け椅子に座り、明るい衣装、暗い毛皮、胸元の花が重なっています。背景にも人物を描いた装飾が広がり、家具や布の柄が全体を包みます。モデルのミシア・ゴデプスカは、パリの文学と美術の交流の中心になった人物です。顔から服、椅子、背景へ目を移すと、肖像全体が大きな色の広がりとして見えてきます。

作品の見どころ

1908年の作品です。ミシアの最初の夫タデ・ナタンソンは、雑誌「ラ・ルヴュ・ブランシュ」の創刊者でした。この時期の彼女は出版業者アルフレッド・エドワーズと結婚しており、ボナールはその住まいの装飾画も手がけました。ただし、この肖像の制作のきっかけを一つに確定する説明には留保があり、装飾画と同じ注文だったと断定はできません。

制作背景

ティッセン=ボルネミッサ国立美術館に所蔵される油彩ゆさい画です。背景の装飾と女性の衣服は、違う物でありながら、柔らかな筆の動きと暖色でつながっています。初期の妹の肖像《格子柄のブラウス》と比べると、服を大きな形として扱う関心は共通しつつ、こちらでは部屋の奥や布の重なりが複雑です。華やかな場所と人物を、切り離さず描く仕事として見られます。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
ティッセン=ボルネミッサ国立美術館
目録番号
473 (1970.30)

出典・画像について

画像:ピエール・ボナール《ミシア・ゴデプスカ》/Francesco Bini(Sailko)
画像の出典 / CC BY-SA 4.0 / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-29 確認)
撮影:Francesco Bini(Sailko)。CC BY-SA 4.0。WebPへ縮小。表示上で作品外の壁・額縁のみを除外。撮影全体も閲覧できます。
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