1939年
71〜72歳頃

ヴェルノネのテラス

画家 ピエール・ボナール →
The Terrace at Vernonnet / メトロポリタン美術館
紫の木の幹と小さな人物が、庭のテラスを色の舞台にする。

何が描かれているか

手前に大きな木の幹が立ち、奥には卓上の物や人々、茂った庭が広がります。幹の紫色は自然の木を表すと同時に、画面を縦に区切る色の帯としても見えます。1939年の《ヴェルノネのテラス》は、ボナールの家の庭先を描いた作品です。人物をすぐ見つけられなくても、木や庭の色から入って、小さな姿を探す楽しみがあります。

作品の見どころ

メトロポリタン美術館の解説は、背景の葉が色の織物のようにつながり、人物も周囲の一部になる描き方に注目しています。手すりは、庭へ下りる段差を示す手がかりです。画面の奥行きを追いながら、木の幹の強い色へ戻ると、庭が舞台の背景のようにも見えます。人物が何を話しているかを決めるより、姿と周囲の色の関係を見てみましょう。

制作背景

同館所蔵の油彩ゆさい画です。ボナールはセーヌ川沿いのヴェルノネの家を1912年に購入し、1939年まで作品の主題にしました。南仏のル・カネのアトリエを描いた《ミモザのあるアトリエ》とは場所が異なります。二作を比べると、庭を外から眺める場面と、室内の窓から見る場面で、植物と人物、近い物と遠い景色の組み合わせが変わることが分かります。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
68.1

出典・画像について

画像:ピエール・ボナール《ヴェルノネのテラス》/Pierre Bonnard / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。全景を保ちWebPへ縮小。国・地域によって扱いが異なります。 米国での原作品の公表・保護条件は独立には確定していません。
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