海神ネプトゥヌスとしてのアンドレア・ドーリア
画家 ブロンズィーノ →Ritratto di Andrea Doria come Nettuno / ブレラ美術館、ミラノ
顔は実在の提督、身体は海の神。普段着の代わりに神話をまとうと、肖像はこんな姿にもなります。
何が描かれているか
ジェノヴァの提督アンドレア・ドーリアを、海神ネプトゥヌスになぞらえた肖像です。長い白ひげの顔の下に大きな裸の胸があり、後ろには船を思わせる帆と柱が立っています。左には海神の三叉の槍があります。
作品の見どころ
衣の刺繍や甲冑が目立つ肖像とは違い、ここでは身体そのものが大きく示されています。それでも、柱に刻まれた名前や船の道具が、実在する人物の手がかりを残します。誰を描くかと、何に見立てるかを、重ねて見る面白さがあります。
制作背景
パオロ・ジョーヴィオが集めた著名人の肖像のための仕事で、制作年は議論を含みながら1545〜1546年頃とされます。槍はもともと櫂だった部分が変えられたものです。メディチ家の公式肖像と並べると、権威を表す方法の幅が見えてきます。
出典・画像について
画像:Agnolo Bronzino《海神ネプトゥヌスとしてのアンドレア・ドーリア》/海神ネプトゥヌスとしてのアンドレア・ドーリア — Agnolo Bronzino / Bronzino / Public Domain Mark 1.0
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