1545年頃
42歳頃(概算)

エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァンニ

画家 ブロンズィーノ →
Eleonora di Toledo col figlio Giovanni / ウフィツィ美術館、フィレンツェ
顔から少し目を下ろすと、布の模様の細かさに引き込まれます。豪華な衣と小さな息子が、同じ肖像の中で一族の姿を伝えます。

何が描かれているか

コジモ1世の妻エレオノーラと、次男ジョヴァンニです。母は息子の肩に腕を回し、二人はそろってこちらを見ています。ドレスの大きなザクロの模様や真珠、金の飾りが、深い青を背景に浮かびます。

作品の見どころ

織物の黒い模様を追っていくと、胸から袖そで、膝の上まで形を変えて続いています。模様だけを平らに写さず、身体に沿わせているのが分かります。その精密さの中に、息子の肩を包む腕の柔らかな曲線があります。

制作背景

1545年頃の代表作です。エレオノーラは子どもを育てる母であるとともに、夫の不在時に統治を担う立場にもありました。高価な衣を着た女性という見方に、家の継承と政治に関わった人物という見方を重ねると、静かな正面像にも広がりが生まれます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・板
所蔵
ウフィツィ美術館、フィレンツェ
目録番号
1890 n.748

出典・画像について

画像:Agnolo Bronzino《エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァンニ》/エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァンニ — Agnolo Bronzino / Bronzino / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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