幼子は母の膝の上で、ゆったり横になっています。ところが、周囲の人の顔と視線は、狭い場所で複雑に交わっています。
何が描かれているか
聖母マリアの前に幼子キリストが横たわり、右下から幼い洗礼者ヨハネが顔を出しています。左には年長の女性、右上には杖を持つヨセフ。誰もが同じ方向を向かず、近い距離でそれぞれの相手を見ています。
作品の見どころ
まず、マリアの頭に巻かれた緑の布から、子どもたちの髪や頬へ目を移してみてください。肌の明るさと、赤や緑の衣が近づいています。人々を大きく手前へ寄せた構成に、師ポントルモに通じる色と身体の扱いが見えてきます。
制作背景
1527〜1528年頃の初期作です。かつてはポントルモの作品とも考えられました。後の宮廷肖像の整った姿と比べると、人の顔を重ね、視線を交差させる若い画家の出発点を確かめられます。
作品情報
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ワシントン
出典・画像について
画像:Agnolo Bronzino《聖家族》/聖家族 — Agnolo Bronzino /
Agnolo Bronzino / CC0 1.0
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