1565〜1569年
64歳頃(概算)

聖ラウレンティウスの殉教

画家 ブロンズィーノ →
Martirio di san Lorenzo / サン・ロレンツォ聖堂、フィレンツェ
大きな壁に、これほどの身体をどう置くか。晩年のブロンズィーノは、建物や階段を組み、群衆を動かして答えています。

何が描かれているか

聖ラウレンティウスが殉教する場面を描いた、サン・ロレンツォ聖堂の壁画です。聖人の周囲には兵士や見物する人々が集まり、その奥にも建物や階段が続いています。遠くの人まで一度に見ず、手前の大きな身体から辿ってみてください。

作品の見どころ

腕を上げる人、背を向ける人、脚を曲げる人。身体の向きが次々と変わり、広い壁のあちこちへ視線を運びます。磨かれた表面の静かな肖像とは違う、筋肉や身ぶりの大きな動きにも、画家が学んだミケランジェロの世界が重なります。

制作背景

1565年に始まった晩年の仕事で、1569年8月10日に公開されました。二つの場面を描く計画のうち、実現したのはこの一面です。初期の小さな《羊飼いの礼拝》から見比べると、宗教の物語を、はるかに大きな建物の規模へ広げたことが分かります。

作品情報

材質・技法
フレスコ
所蔵
サン・ロレンツォ聖堂、フィレンツェ

出典・画像について

画像:Agnolo Bronzino《聖ラウレンティウスの殉教》/聖ラウレンティウスの殉教 — Agnolo Bronzino / Bronzino / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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