聖ラウレンティウスの殉教
画家 ブロンズィーノ →Martirio di san Lorenzo / サン・ロレンツォ聖堂、フィレンツェ
大きな壁に、これほどの身体をどう置くか。晩年のブロンズィーノは、建物や階段を組み、群衆を動かして答えています。
何が描かれているか
聖ラウレンティウスが殉教する場面を描いた、サン・ロレンツォ聖堂の壁画です。聖人の周囲には兵士や見物する人々が集まり、その奥にも建物や階段が続いています。遠くの人まで一度に見ず、手前の大きな身体から辿ってみてください。
作品の見どころ
腕を上げる人、背を向ける人、脚を曲げる人。身体の向きが次々と変わり、広い壁のあちこちへ視線を運びます。磨かれた表面の静かな肖像とは違う、筋肉や身ぶりの大きな動きにも、画家が学んだミケランジェロの世界が重なります。
制作背景
1565年に始まった晩年の仕事で、1569年8月10日に公開されました。二つの場面を描く計画のうち、実現したのはこの一面です。初期の小さな《羊飼いの礼拝》から見比べると、宗教の物語を、はるかに大きな建物の規模へ広げたことが分かります。
出典・画像について
画像:Agnolo Bronzino《聖ラウレンティウスの殉教》/聖ラウレンティウスの殉教 — Agnolo Bronzino / Bronzino / Public Domain Mark 1.0
壁画の現状写真。照明や撮影による反射は原画像のまま保持。 取得した画像の全範囲を保持し、追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲を保持します。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。