人々が集まる足元から、天使のいる空まで。小さな板絵の中に、見上げたくなるほど広い景色が続いています。
何が描かれているか
生まれたばかりのキリストのもとへ、羊飼いたちが集まる場面です。幼子は下の中央、白い布の上に横たわっています。聖母はそのそばで手を合わせ、人々も身体をかがめて近づきます。
作品の見どころ
上を見れば天使たちが集まり、その下には青い山や川が遠くまで続きます。近くの身体は大きく、奥の風景は小さく淡く描かれています。幼子に目を寄せてから空へ目を戻すと、一枚の中の奥行きがぐっと広がります。
制作背景
1539〜1540年頃の作で、高さは約65センチの板絵です。大きな教会の祭壇画に見える構成を、比較的小さな絵で味わえます。肖像画で布や指先を描き分ける細やかさが、宗教の物語や遠い風景にも向けられています。
出典・画像について
画像:Agnolo Bronzino《羊飼いの礼拝》/羊飼いの礼拝 — Agnolo Bronzino / Bronzino / Public Domain Mark 1.0
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