何が描かれているか
葉のない高い木の下で、人々が枝を切り、木を集めています。遠くの川には波が立ち、雪の残る山と暗い雲が広がります。穏やかな春の花景色とは違う、冬の名残がある早春を描いています。
手前の人々を見てから、川の明るいところへ目を移してみてください。大きな木が画面を横切る一方、その隙間から町や水辺が見えます。
作品の見どころ
見どころは、暗い前景と青緑の遠景の対照です。茶色い大地の上の小さな人物が、広い空と水の前ではいっそう小さく感じられます。細部を探す楽しさと、自然の大きさを眺める見方の両方があります。
右下には紙の冠をつけた子どもや食べ物を持つ人もいます。所蔵館は、こうした姿を謝肉祭の時期と結びつけています。木を集める仕事だけでなく、季節の行事も風景に組み込まれています。
制作背景
1565年に制作された季節連作の一作です。当初の六点のうち五点が現存しています。当時の区分では早春と春、初夏と晩夏を分け、四季を四枚に対応させる考え方とは異なっていました。
商人ヨンゲリンクの郊外の邸宅のために制作され、食堂を飾ったと考えられています。既存の《雪中の狩人》や《穀物の収穫》と比べると、人の営みと天候が連作の中で変わることに気づけます。