1565年
40歳頃

雪中の狩人

画家 ピーテル・ブリューゲル(父)
Hunters in the Snow (Winter) / 美術史美術館(ウィーン)
狩人の足元から凍った池、村、山へ視線が下る。白い雪と黒い木々で、冬の寒さと人の暮らしを一つにする。

何が描かれているか

狩人と犬が雪の丘を下り、谷の村へ帰る。獲物は少なく、犬も頭を下げる。左では火を使う作業が行われる。
眼下の凍った池では人々が滑り、遊び、荷を運ぶ。黒い木々の間から遠い山と空まで視界が開く。左上の狩人から右下の池へ強い対角線が走り、その奥を山並みが囲んで視線を遠くへ戻す。

作品の見どころ

手前の暗い狩人から白い谷へ、急な斜面で視線を落とす。黒、白、鈍い緑を重ね、寒さを色と構図こうずで感じさせる。
失敗に近い狩りと、活発な村の暮らしを同時に見せる。一つの出来事ではなく、冬の日全体が主役になる。犬の姿勢、火の煙、氷上の小さな動きを見比べると、寒さの中でも異なる生活時間が流れている。

制作背景

1565年の六季連作れんさくの一枚で、美術史美術館がGG 1838として所蔵する。初期の大規模な冬景色を代表する作品である。
山はネーデルラントの日常風景そのままではなく、イタリア旅行で見たアルプスの記憶との関係が指摘される。山の由来は推測を含むため、旅の記憶との関係は可能性として示し、実景の正確な場所とは断定しない。

作品情報

材質・技法
オーク板に油彩ゆさい
所蔵
美術史美術館
目録番号
GG 1838

出典・画像について

出典:美術史美術館 六季連作解説2026-09-10 確認)
画像:Pieter Bruegel the Elder雪中の狩人》/Pieter Bruegel the Elder, 雪中の狩人, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-10 確認)
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