入浴後の男が、こちらに背を向けて体を拭いています。見せるためのポーズより、普段は人に見られない動作を大きく描いた絵です。
何が描かれているか
男性が浴槽のそばに立ち、白い布で体を拭いています。顔はこちらから見えず、背中、腕、足の動きがよく分かります。入浴という私的な時間を、見る人のすぐ近くへ置いた絵です。
作品の見どころ
大きく曲がる腕や、床に踏ん張る足に、実際の動作の重みがあります。金属の浴槽、木の椅子、落ちた衣服も同じ部屋に置かれています。理想の体を飾るというより、生活の中で動く体の形に目が向きます。
制作背景
1884年の作品で、現在はボストン美術館に所蔵されています。家族の室内や働く職人を描いた画家が、入浴後の男性へも目を向けた一枚です。着飾った都市の人物像と並べると、人の姿を描く関心が、服の下へも広がっていたことが分かります。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《入浴する男》/入浴する男 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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