橋の上を描いたはずなのに、行く先はほとんど見えません。太い鉄骨に近づくと、人も景色も、そのすき間から見るものに変わります。
何が描かれているか
ヨーロッパ橋の欄干近くに、帽子をかぶった男たちがいます。左端では人物の体が途中で切れ、中央の男性は横を向いています。橋全体を説明するよりも、そこに立つ人のすぐ近くへ寄った眺めです。
作品の見どころ
人物の前にも後ろにも、大きな鉄骨が重なります。空や遠景は、三角形に区切られた小さなすき間からのぞきます。街の風景なのに、建物を見渡す自由より、構造物の重さや近さを感じる絵です。
制作背景
キンベル美術館は制作年を1876〜77年としています。明るい茶色の鉄骨と犬を描いたジュネーヴの《ヨーロッパ橋》に比べ、青灰色が多く、視野もぐっと狭まります。同じ橋を描きながら、見る位置で印象を変えています。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《ヨーロッパ橋の上で》/ヨーロッパ橋の上で — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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