店先で目にしたかもしれない肉が、縦に大きく描かれています。少しぎょっとする題材と、繊細な赤や白の色が、同じ絵の中にあります。
何が描かれているか
子牛の頭と牛の舌が、壁の前につるされています。食卓へ上る前の肉で、花や果物の静物画とは違う生々しさがあります。左の赤い縦の形と、右の淡い大きな形が、並ぶように描かれています。
作品の見どころ
題材に驚いたら、少し色へ目を移してみてください。肉の赤だけでなく、白、薄桃色、青灰色も重なっています。金属の鎖と柔らかい肉の違いまで描き、身近な品物にも、見つめるべき形や色を見いだしています。
制作背景
シカゴ美術館は1882年頃の制作とし、家族の住まいの下にあった肉屋から着想した可能性を挙げています。確かな制作場所と決めることはできませんが、都市の暮らしと結びついた静物画として見る手がかりになります。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《子牛の頭と牛の舌》/子牛の頭と牛の舌 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像を比例縮小して使用。拡大や色補正はしていません。
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