1893年
45歳頃

プティ=ジュヌヴィリエの庭の菊

画家 ギュスターヴ・カイユボット →
Chrysanthemums in the Garden at Petit-Gennevilliers / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
道も家もほとんど見えず、菊が絵いっぱいに咲いています。庭を遠くから眺めるのをやめ、花のすぐ前まで近づいたような一枚です。

何が描かれているか

赤や黄、白の菊が、縦長の絵を埋めています。鉢や花瓶は見えず、緑の茎と葉が下まで続きます。庭全体の配置を示すよりも、花の茂みのすぐ前に立ったような眺めです。

作品の見どころ

上の方では、丸い花が色の違いを見せ、下の方では、細い茎と葉が複雑に絡みます。遠くの一点へ進む道はなく、目は花から花へ動きます。都市の大きな遠近感とは違う、密に重なるものを見る面白さがあります。

制作背景

1893年の作品で、メトロポリタン美術館に所蔵されています。同年の《プティ=ジュヌヴィリエの庭のダリア》と比べると、家や人が見える庭から、植物だけが広がる世界への変化が分かります。晩年の園芸への関心を、絵の近さから感じられます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
目録番号
2014.736

出典・画像について

画像:Gustave Caillebotte《プティ=ジュヌヴィリエの庭の菊》/プティ=ジュヌヴィリエの庭の菊 — Gustave Caillebotte; Museum Open Access / Wikimedia Commons / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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