1893年
45歳頃

プティ=ジュヌヴィリエの庭のダリア

画家 ギュスターヴ・カイユボット →
Dahlias, Garden at Petit Gennevilliers / ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
大きなダリアの向こうに、家と温室が見えます。晩年のカイユボットにとって庭は、絵を描く場所であると同時に、自分で育てる場所でもありました。

何が描かれているか

プティ=ジュヌヴィリエの庭で、ダリアが大きく咲いています。花の向こうには家と温室が見え、左の道には女性と小さな犬もいます。人を主役にした絵よりも、花がぐっと近くに置かれています。

作品の見どころ

手前の濃い葉と赤や白の花の先に、明るい家と空が広がります。花は建物を隠すほど大きく、道を歩く人は小さく見えます。街路の人物画で感じた近さと遠さが、今度は庭の植物を使って生まれています。

制作背景

1893年の作品です。カイユボットはこの土地に庭をつくり、園芸にも力を注ぎました。庭にいる女性の個人名は確定せずに見ることにして、温室や育つ花にも目を向けると、暮らす人と描く人が重なった晩年が見えてきます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
目録番号
2016.48.1

出典・画像について

画像:Gustave Caillebotte《プティ=ジュヌヴィリエの庭のダリア》/プティ=ジュヌヴィリエの庭のダリア — Gustave Caillebotte; Museum Open Access / Wikimedia Commons / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-17 確認)
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