大きな鉄橋の上で、人々と犬がそれぞれの方向へ歩いています。空や建物よりも先に目に入る鉄骨が、新しいパリの眺めをつくります。
何が描かれているか
パリのヨーロッパ橋を行き交う人々です。左から近づく男女、右で欄干にもたれる男性、奥へ進む犬。人も動物も同じ方を向かず、街の一瞬をそのまま切り取ったように見えます。
作品の見どころ
右側の太い鉄骨が斜めに伸び、遠くの一点へ集まっていきます。足元にはその影も落ちています。優雅な街並みだけでなく、鉄道と結びついた大きな構造物が、絵の主役のような存在感を持っています。
制作背景
ジュネーヴのプティ・パレ友の会が所蔵する1876年の完成作です。キンベル美術館の《ヨーロッパ橋の上で》とは、場所が同じでも別の絵です。二枚を比べると、遠くまで見通す眺めから、鉄骨に近づく眺めへの違いを楽しめます。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《ヨーロッパ橋》/ヨーロッパ橋 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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