果物が、店先いっぱいに並んでいます。奥の景色よりも、箱ごとの色や丸い形が次々に目へ飛び込んでくる、市場の静物画です。
何が描かれているか
果物が台の上にぎっしりと並び、白い紙や箱が、その種類ごとに小さな区切りをつくっています。花瓶や器を一つ置いた静物画と違い、店先の広がりそのものが題材になっています。
作品の見どころ
黄色い果物、紫の房、赤い山。色のかたまりをたどっていると、食べ物を選ぶ時のように目が動きます。近い位置から見下ろすため、台の向こう側より、表面に並ぶものの豊かさが強く感じられます。
制作背景
ボストン美術館は制作年を1881〜82年頃としています。街を歩く人だけでなく、その街で売られているものもカイユボットの題材でした。《子牛の頭と牛の舌》と見比べると、都市の日常から静物画へ向けた関心の幅が見えます。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《店先に並ぶ果物》/店先に並ぶ果物 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像を比例縮小して使用。拡大や色補正はしていません。
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