黒い服の男と、鮮やかな模様のソファ。顔を見たあとも、目が周囲の模様へ戻っていきます。人と家具が一緒につくる肖像画です。
何が描かれているか
ガロ氏が、模様の多いソファに座っています。黒い服を着て腕を組み、膝には新聞が置かれています。大きな身ぶりをせず、体を深く預けたまま、顔を少し横へ向けています。
作品の見どころ
人物の服は暗くまとまっていますが、ソファには赤や緑の模様が広がります。顔の小さな明るさと、家具の豊かな色が、互いを引き立てています。顔だけを切り離して見るより、座る場所まで含めると人物の存在感が変わります。
制作背景
1881年の作品で、ネルソン=アトキンス美術館に所蔵されています。弟を描いた初期の室内画と比べると、体の向きだけでなく、家具の模様にも大きな役割が与えられています。身近な室内を描く関心が、肖像画にも続いています。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《ガロ氏の肖像》/ガロ氏の肖像 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像を比例縮小して使用。拡大や色補正はしていません。配布画像には作品周囲の細い額縁も含まれています。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。