日陰で読む人と、庭の明るさ。その間に大きなオレンジの木が立っています。何かが起こる前後ではなく、休んでいる時間そのものを描いた絵です。
何が描かれているか
イエールの庭で、弟マルシャルと親族のゾエがくつろいでいます。大きな鉢植えのオレンジの木が日陰をつくり、二人の座る場所と、向こうの明るい庭を分けています。
作品の見どころ
手前の椅子の曲線と、白い鉢の四角い形が目に入ります。その先では、道と花壇が強い日差しを受けています。人の顔を細かく追うより、日陰から日なたへ目を動かすと、この庭にいる感覚が広がります。
制作背景
1878年の作品で、現在はヒューストン美術館に所蔵されています。パリの街路に見せた鋭い遠近感とは違い、家族の庭で過ごす時間を大きく描きました。室内の弟を描いた作品と合わせると、身近な人への関心もたどれます。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《オレンジの木》/オレンジの木 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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