ピアノを弾く弟を、すぐそばから横向きに描いています。音を出す手だけでなく、椅子に座る姿や部屋の模様にも、家で過ごす時間が残っています。
何が描かれているか
ピアノを弾いているのは弟マルシャルです。開いた譜面に向かって座り、横顔と両手を見せています。大勢の前で演奏する舞台ではなく、暮らしの中で音楽を楽しむ部屋が描かれています。
作品の見どころ
黒いピアノは絵の右側へ大きく広がり、窓辺の明るい布と対照をつくります。花模様の壁紙や椅子まで目を移すと、一人の演奏者だけでなく、彼のいる室内全体に包まれるようです。
制作背景
1876年の第2回印象派展に出した初期の作品で、現在は東京のアーティゾン美術館に所蔵されています。同じ年の《窓辺の若い男》と比べると、家族を背中と横顔で描き分けた、画家の距離の取り方が見えてきます。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《ピアノを弾く若い男》/ピアノを弾く若い男 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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