並ぶマストはまっすぐですが、水の中では細かく揺れています。帆船を見る楽しみと、線や色のつり合いを見る楽しみが重なる風景です。
何が描かれているか
アルジャントゥイユの古い木の橋のそばに、帆船が並んでいます。マストは空へまっすぐ伸び、帆は斜めに張られています。手前の桟橋と奥の橋が、水の広がりを上下から挟んでいます。
作品の見どころ
縦のマスト、横の橋、斜めの帆が、違う向きの線をつくります。その下では、映り込みが短い色の跡にほどけています。船の形を一艘ずつ見るだけでなく、線の向きと水の揺れを見比べると、絵の組み立てがよく分かります。
制作背景
1888年頃の作品です。カイユボットは帆走競技に熱中し、晩年には船の設計にも携わりました。セーヌ川に近いプティ=ジュヌヴィリエでの生活は、舟を外から眺めるだけでなく、乗り、つくる人としての関心とも結びついていました。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《アルジャントゥイユの帆船》/アルジャントゥイユの帆船 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像を比例縮小して使用。拡大や色補正はしていません。
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