細長い舟が、手前から水の奥へ滑っていきます。岸から眺める風景というより、同じ水面を一緒に進んでいるような絵です。
何が描かれているか
イエール川で、小舟をこぐ人々が描かれています。細長い舟に乗った人は、両端に羽根のあるパドルを持っています。手前の舟は大きく斜めに入り、奥の舟との間に、水の広がりが生まれています。
作品の見どころ
黄色いパドルと、青や緑に揺れる反射を見比べてみてください。舟の形ははっきりしていますが、水面は短い色の重なりで描かれています。ゆっくりした舟遊びにも、パドルを動かす腕や流れる水の感覚が残っています。
制作背景
1877年に描かれ、1879年の第4回印象派展に出品されました。カイユボットは舟を題材にしただけでなく、自分でも水上の活動に熱中した人です。人と水との近さは、都市の通りを描く時とは違う楽しみを見せています。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《小舟》/小舟 — Gustave Caillebotte; Museum Open Access / Wikimedia Commons / CC0 1.0
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