窓の外を見ている男の、顔はよく見えません。それでも、背中越しに広がるパリの通りへ、こちらまで近づいていきたくなります。
何が描かれているか
窓辺に立つのは、画家の弟ルネです。こちらへ背を向け、開いた窓からパリの通りを眺めています。室内の赤い椅子は手前で切れ、見る人が今そこへ入ってきたような近さがあります。
作品の見どころ
暗い服と室内の向こうに、明るい通りが開けています。弟の視線の先を見たくなるのに、背中がその一部を隠しています。肖像でありながら、顔よりも、人が窓の前に立つという日常の動作を強く感じさせます。
制作背景
《床を削る人々》や《ピアノを弾く若い男》とともに、1876年の第2回印象派展に出品されました。働く人だけでなく、家族が暮らす部屋や、室内から見える都市も、初期のカイユボットの大切な題材でした。
出典・画像について
画像:Gustave Caillebotte《窓辺の若い男》/窓辺の若い男 — Gustave Caillebotte; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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